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植物界のガーデンコラムVol.44「エデンの園にすすむ道」
みなさん植物界へようこそ・・園芸の楽しさ、おもしろさを経験と知識で伝えるガーデンコラムですよ誰でも・・園芸をすることになったきっかけ・・というものは、ふとした・・単純なものだったのでは
なかったでしょうか・・?人類の歴史を振り返ってみても・・旧約聖書に「エデンの園」=「楽園」=
「天国に一番近い場所」とされるものを、田畑という「生きていく糧」以外に造ろうとして・・それが
「庭」というものとして・・権力の象徴だったり・・ステイタスシンボルだったり・・というものであった
わけです。。
「口にするもの」以外で・・花や木々と関わったとっかかりが、軽い気持ちであったり・・
ファッションみたいな感覚だったり、「花が大好きだから」という単純な理由で、最初はいいんです
大切なのは・・継続していろいろな事を学び、体験や経験を重ねていくうちに、自分の向かう
方向性を、徐々にでも決定させていくことです。。。
例えば・・コールタールを含んだ「枕木」は、発ガン物質を多量に含み、人的によくないので
環境を配慮するがゆえに、デザインの中に取り入れない・・というような決め事を作ったり。。。
園芸というものは・・作り手の思想やプロセスがかなり重要だということです。。。
この・・「思想とプロセスの理」があるなら、どんな庭を造っても・・最終的にかっこいいと評される
ガーデンになっているはずです。いつの日かエデンの園を造れるよう・・頑張るしかありません。
Produced by Junichi Inaya
植物界のガーデンコラムVol.45「脚立(きゃたつ)の上の一本足打法」
そこは・・・勾配(こうばい)のついた坂のうえ>>>マキの木のある場所。。。このマキを、どうにかして・・センテイしなければ、この仕事は終わらない・・悪いことにそのマキの
手前には・・1m幅の貝塚の生垣が、ド~ンと構え・・センテイなどさせてやるもんか!といわん
ばかりに、陣取っている。。要するにその場所は、庭師泣かせの究極の場所なのだ。。。
マキのテッペンまでは5m程ある・・脚立もたてることのできない場所。。。でも大丈夫!!
僕の友人でもあり・・仕事のパートナーには・・グリーン・フィンガー(レベルの高い緑の技術者)を
持つ・・森の妖精モーリー君がいる。。そのモーリー君が、どのようにこのマキに挑むのか?・・
そのあまりにもすごい光景に驚いたのを・・今でも鮮明に記憶しています。。。
なんと!・・軽トラックの荷台に脚立をロープでくくりつけて固定し・・脚立の天板(頂上)に足場板
をマキの枝に通し・・足幅ぐらいしかない板の上で、オオバサミを持って切り始めたのです。。。
これだけでも・・かなりのバランス感覚と・・恐怖心に打ち勝つ勇気を持たなければできない芸当
です。。
モーリー君ピンチ!!どうしても切りきれない箇所が出てきて・・届きそうで届かない・・・
どうする・・?モーリー・・「はぁ~!?」あぜんとしました。。究極の場所には、究極の技が必要
なんだ。。。と、あらためて痛感した瞬間でした。。。
脚立の天板の足場板の上で、前かがみになり・・一本足で切り始めたのです。。
5m程上空で・・オオバサミを持った人が、太極拳か・・サーカスの曲芸をしているかのようでした
この日以来・・僕の中のガーデン伝説の1ページには、必ずモーリー君が登場します。。。
*脚立の天板は使用禁止です・・危険ですから絶対マネしないでくださいね!
Produced by Juichi Inaya
植物界のガーデンコラムVol.46「モモちゃんが咲かせたヤマモモの花」
普段・・花をつけない「竹」が花を咲かせると・・枯死してしまうといいます。。。
ガーデンを管理させていただいているHさんちのヤマモモが・・今年・・異常なまでに
満開の花をつけたらしく・・僕がおじゃました時は、その花の残骸が・・粉雪が積もったみたいに
地面を覆っていました。。Hさんちのガーデンを管理するようになって10年程になりますが・・
今まで一度もこのヤマモモが花をつけたのを見たことがなかったので・・その異常な光景に
背筋がゾク~ッとなりました。。。「もしや・・竹のように枯死する前兆なのでは・・?」という
考えが、ふと・・頭をよぎったのです。。それは、以前より何度か「竹」以外でこのような現象により
枯れていった木々を見てきたからです。。
すると・・Hさんが、「私もヤマモモの花が咲いたのを初めてみたから・・びっくりしたんだけど・・
すぐに、モモちゃんのことが・・・思い出されてね~」というのです。。。
そういえば・・いつもガーデンをウロウロしているラブラドールのモモちゃんの姿が見えない・・
「今年の1月に亡くなったのよ。だから、ヤマモモの花が咲いたのを見て、あっ!モモちゃんだ!
と・・ピンッときてね・・旦那と一緒にこの木に抱きついたのよ・・」と少し照れくさそうに話してくれ
ました。。モモちゃんは、おとなしくて・・とても賢い犬で、Hさんご夫婦の愛情をいっぱいに受けて
満開の花をプレゼントしたのは・・きっと、他でもないモモちゃんなのでしょう・・そして、ヤマ「モモ
ちゃん」に抱きつかれた、ご夫婦が・・その木のぬくもりに感じたものは・・・・・・
「悲しまないで・・元気を出して!!」という・・モモちゃんの大好きな家族に贈った・・・
励ましのエールだったに違いありません。。。
Produced by Junichi Inaya
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