2013/03/19

80年通ったおばーちゃんの新しい道

~80年通ったおばーちゃんの道~花物語GARDEN'S WORK

和気町の山際に住むおばーちゃんは86歳・・・生まれて80年の間、畑に行くために通っている道

・・・その道に関する仕事の依頼があり、視察に行った僕は現場を見てびっくりしました・・
作業の始まっている写真ですが・・・勾配(けいしゃ)がなんと60度ぐらいある坂道なんですよ

この道を86歳になる今も・・畑に行くために杖をつき、のぼっているんだとか・・・元気ですね~

おばーちゃんが依頼してきたのは、「この坂道が最近つらくなってきたので、なんとか

ならないかのー」というもの。。
そこで考えました!
幸い・・昔、この畑への道を造るために、簡単な石組みをして造った残りの石が近くに
ゴロゴロ転がっていたり・・勾配を掘り起こせば、むかし・・むかしに組んだ石が出てきたので
 
その石を使い。。おばーちゃんがもう少し楽にこの道を通ることができるように
「石組みの階段」を思いつきました!といっても・・・
 
電気工具も使えない場所で・・ここにたまたまある石のみで施工しなければならない!とは・・
 
その条件下で造った作品をお見せします。。。
上部横より撮影
石組みは・・内部に形の悪い石を使い、お城の石組みのように、崩れないようにしっかり
 
組んでいきます。。表面は歩きやすいように、大きめの石で組んでどっしりと。。。
てっぺんより撮影
石組みは。。要所にモルタルを使い施工しています。。
 
こういう場合ナチュラルに仕上げるためには・・モルタルを見せないことです。。
 
だって・・セメントの部分が見えてしまったら、味気ないですよね。。
 
施主様のおばーちゃんはじめ・・この道を使っているご近所の方に大好評の作品となりました。
 
と同時におばーちゃんの生まれるずっと前からある、一世紀以上も経つこの道を
 
一世紀以上前に、この道を造った人が使った石を使い、新しい道を造った経緯に感動を
 
憶えました。。。そこに存在してた石と掘った時に出た石で組み・・すべての石を使って
 
完成したことにも何か不思議なものを感じました。。。これで、また一世紀以上使って
 
いただけることを願いながら。。。
 

植物界のガーデンコラム Vol.25「マドンナリリーの魅力」

ユリの妖精........................プリンセス・マドンナリリー登場!!
 
さまざまな花が混植されたガーデンの中で・・そこだけ白い光があるように輝き・・
 
まるで庭の主のような存在で咲いている、マドンナリリーに何度か出会いました。。
 
イギリスでマドンナリリーとは、「純潔―清浄」のシンボルとして
 
白いユリにのみ・・・与えられた呼称なんです!!
 
ですから・・カサブランカは、マドンナリリーと呼んでもさしつかえないわけです!
 
イギリスでユリの存在は、バラの花と女王の座を争うほど愛されているんですよ。。
 
 
 
 
中世以来・・・ユリは聖母マリアの持ち物と考えられてきました。。。
 
確かに、ルネッサンス美術において、ユリがマリアの受胎告知や・・昇天の絵画で
 
繰り返し描かれていますね!気品のある花姿、やすらぎを与えてくれる香りと
 
あの毅然としたイメージがルネッサンス時代の人々の心の中の潜在意識に強く働きかけて
 
いるのではと想像されます。。。あるものは上を向き・・あるものはうつむきかげんに咲く
 
優美なマドンナリリーたち・・・・今年もそんな香り高く、気品あふれるマドンナリリーの姿を
 
観賞できる季節がもうそこまで来ています。。。。。。
 
Produced by Junichi Inaya

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