2013/02/19

植物界のガーデンコラム特集 Vol.2

Vol.13クリスマスローズの伝説


イエスが十字架にかけられた時、その足元に一人の少女が、ヘレボルスを捧げた・・

という伝説があります。それが・・クリスマスと結びついて、ヘレボルスをクリスマスローズと

呼ぶようになったといわれています。
でも・・・よく考えると、「クリスマスローズ」と呼ばれる英名をもつものは、
 
ヘレボルス・ニゲルです。エルサレム(イエスが十字架にかけられた場所)から
 
ニゲルの自生地までは遠く、最初にクリスマスローズと呼ばれたのは、ニゲルではない!という
おもしろい事実が浮かび上がってくるんです。。。
 
では・・この少女が捧げたヘレボルスはなんだろう??と色々調べてみたら、シリア地方に自生
するヘレボルス・ベシカリウスだったことがわかりました。。。
 
ではでは・・・なぜヘレボルス・ニゲルが「クリスマスローズ」と呼ばれているのか??
 
このことも気になって、調べてみたら、キリスト教弾圧後、313年にミラノ勅命でキリスト教が
 
認められた時、教会にヘレボルスを植えるようになったという事で、この時植えられた品種こそ
 
英名・・正真正銘のクリスマスローズこと・・ヘレボルス・ニゲルだったということです。。。
 
歴史を知っていくと、その植物たちが、より身近に感じられますよね!!
 
余談ですが・・四葉のクローバーがなぜ、幸運のしるしなのか??
 
この形を十字架に見立ててのことだそうで、キリスト教の影響が、ここでも深く関わっていること
 
がわかります。。。
Produced by Junichi Inaya

Vol.14大好きなクリスマスローズ・セミダブルの不思議

クリスマスローズがいつまでも散らないのは・・実はそれが花でなく、「がく」だからです。。。
 
花弁が退化して、ネクタリー(蜜腺)になり・・がくが花になったからです。。。
 
だから・・長い間たのしめますよね。。。
 
ところが・・・自分の大好きなセミダブルというものは、進化の歴史を逆行して、ネクタリー(蜜腺)
 
が、再び花弁に戻ろうとしているという状態を見ているという事なんですよ!!
 
花の形が物語る・・生命の歴史の不思議を感じます。。。
Produced by Junichi Inaya

花物語のガーデンズ・ワーク

岡山市北区西辛川の新しくつくられた介護施設F邸
建物自体は積水ハウスがつくったもので
 
玄関横の空きスペース60㎡とアプローチ前の花壇の植栽は花物語がデザイン&施工を
 
担当します。。。今現在取りかかっているので、このブログで詳細を報告していきます。。
 
受け渡された時点でこの勾配は・・・
                        困ったものです。。。どう植栽するのか?お楽しみに。。。

 

施工が始まりました・・・
このレンガはコボルレンガといって不定形の不揃いレンガを感覚で敷いていくんです。。
 
仕上げはこの隙間に目地セメントを入れていき、完成となるんですよ!!
 
このレンガの色合いは、建物の屋根の色に合わせました。。。
 

Vol.15お花のおはなし

花物語が鉢植えのお花を管理させていただいているAさんとは、15年来のおつきあいです。
 
とにかくお花が大好きで、かなりたくさんの数の鉢に年2回夏と冬のお花を植え替えています。
 
そのAさんから電話で・・「もう歳だから、鉢の数を減らして気に入っている鉢だけを
 
かっこよく飾ってほしい」・・・と・・Aさんのところにいくと、なにやら息子さんともめていて
 
「今まで花にどんだけお金を使ってきたんだ!!整理するなら、この際、全部撤去しろ!!」
 
と大きな声が聞こえてきました。
 
Aさんは、「私の唯一の趣味だから・・・」とさみしそうに反論していました。。。

その日は、自分もいる鉢、いらない鉢の整理をし、また明日来ることを約束して帰りました。

次の日・・Aさんのとこに行くと、にこにこ顔のAさんが・・・

「これからも花を育てていい事になったのよ」とうれしそうに話してくれました。

小学生のお孫さんたちが、大活躍してくれたそうです・・・

かなしそうにしているおばあちゃんに、「おばあちゃん!!どうしたの??元気ないね・・」と

声をかけ、今日あった出来事を話したそうです。。。その話を聞き終えたと思ったら

お孫さんたちは、お父さんのとこに行き、「なんで!おばあちゃんを悲しませるんだよ!!

おばあちゃんにとって、お花はとっても大切なんだ!!ずーっと育ててもいいじゃないか!!」と

すごいけんまくで、訴えたそうです・・結果お父さんは子供たちの熱意に負けて、今まで通り

お花を育ててもいいということになったそうです。。。

Aさんは、お孫さんたちの小さい頃より、お花のおはなしを、たくさんたくさんしてあげてて、

子供たちも、そんなお花好きのおばあちゃんのおはなしを楽しそうに聞いていたということです。

お孫さんたちは、おばあちゃんを大好きでいて、お花を育てる事のよき理解者だったのですね!

そんな心温まる話を聞かせてもらいながら、鉢花のコーディネイトをした自分の目から出た涙は

お花たちに塩分の入った水を与えてしまいました・・・ごめんなさい!!
 
Produced by Junichi Inaya
 

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